さぁ!やってまいりました、箱根!11月頭の飛び石連休に一泊二日で家族で訪れました。
箱根で何をしたかというと、何もしてません(笑)ホテルでひたすらのんびり。温泉に入り、散歩をし、ご飯を食べてまた温泉。家族とゆっくり過ごしてそれぞれに色々な話ができて幸せでした!!以上!!(笑)
そのため、今回は箱根で「思ったこと」を書いていきたいと思います!(需要あるのかしら)
宿泊先は共立リゾートグループの旅館で、北海道旅行の記事にも書いた「ラビスタ函館ベイ」と同じグループの、「箱根小涌谷温泉 水の音」です。
ラウンジには梅酒バー(コロナで営業停止中)やフリードリンクバー(コーヒーメーカーの設置+黒豆茶、水出しアイスコーヒーのポットなど)もありました!
結論から言うと、次は別のところに泊まってみたいなという感じです!ラビスタ函館ベイの朝食や温泉のように記憶に残る良さみたいなものは、、、決してハズレではないけれど大アタリでもない、というのが正直な感想。
そのため、今回の記事では宿について語りたいという気持ちがほとんど湧いて来ず、、、しかし、宿で強く感じた「フードロス」問題については語りたい気持ちがふつふつと。。
えっ!そこ!?感がすごいと思いますが、ぜひご一読ください!
まずは水の音のお食事からご紹介。夕食のメニューはこんな感じ。金目鯛の釜飯が美味しかったです!!(写真がない!涙)
御造り!
メインはお肉やお野菜の炙り!これを焼き肉のような炭火のコンロであぶっていきます。下のお写真で2人前です。
朝食はこんな感じ。家族勢揃いで食べる朝ごはんは久しぶりでとても良かったという味以外の感想をお伝えしておきます。笑
私がここで味よりもサービスよりも何よりも気になったのは、「フードロス」でした。とにかく量が多いので、近くのテーブルの方々も結構な量を残していたと思います。中々食べ切れる量じゃないんです。特に夕食。
そして、メニューごとに時間間隔を開けて配膳されるので、普通より満腹になりやすい状況。更に飲み放題もついているので、お酒>>食事の方もいる状況。
作り手側からすれば、せっかく作った料理が手を付けられずに戻ってくる。どんな気持ちで捨てるのでしょうか?
食べ手側からすれば、残して申し訳ないという気持ちを感じながら食べる。もったいないから、ではなく、おいしいから、という気持ちで食べ続けられているのでしょうか?
フードロスと言えば一般家庭や外食産業のイメージが強く、ホテルや旅館などのに思いを馳せたことがありませんでしたが、食事を提供する場としては外食産業と変わりません。
上記のグラフではどこに分類されるのか疑問は残りますが、ホテルや旅館ではどのような対策が取れるかちょっとだけ考えてみました。まず思いついたのは下記の2つ。
①量の異なる複数のコースを用意して、量を事前に選べるようにする
②コースは1つのみ、基本量を少なくしておかわりを可能にする
挙げておいて何なんだ!と突っ込まれそうですが、①複数のコースを用意して事前に選択してもらう、では解決しないと思っています。
なぜなら、旅先でのご飯は楽しみの一つ!とか、少ないより多いほうがお得!とか、足りなかった嫌だ!とか、様々な理由で多い方を選ぶ人がほとんどだと思うからです。
自分は少食だ、という明確な自覚がある方以外、値段が同じであれば多めのほうが良い、と感じるのではないでしょうか。「大は小を兼ねる」っていう発想が食事にも染み付いている気がします。
値段を量に比例させれば少しは良い解決策になるでしょうが、宿泊施設側に利益の観点ではあまりメリットがないので実施されないのかもしれません(量が少ないのでコストは下がるが、売りも下がるので利益は変化しない)。
となると、解決策②への期待値が高まりますが、これも難しい点があります。それは、配膳も調理も手間が増えるということです。
調理側は、仕込みの量が予め把握できず材料の在庫管理の手間が増えます。さらに当日の調理も流動的になって手間が増えます。配膳係は、通常の配膳に加えおかわりの依頼を受けそれを配膳するという手間が増えます。
そのため、手間を省く方法を考えなくてはなりません。
調理側の在庫管理に関しては、データ蓄積で需要予測して必要量を管理、品切れになったら終わり、とすることもできそうです。外食産業と違い、利用者の情報を取りやすい(性別や年齢などが予約時に必要)のもメリットです。
ただ、データ蓄積からの需要予測、というステップを踏めるかどうかが肝になりますね。データを蓄積するための初期投資もかかる上に、需要予測に関しても第三者の助けがいる場合が多いでしょう。
調理と配膳の新たに増える手間に関して考えてみると、手間は増える方向にしか行かない気がします。タッチパネルの導入、等で配膳側がおかわりの依頼を受ける際の手間は減らせるでしょうが、こちらも初期投資が必要です。
さらに、品切れは許されるのか、というとどうでしょうか。外食産業なら品切れはよくある話ですが、全員が同じもの(もしくは複数から選ぶ)を食べるというスタイルの場合、品切れに対して抱く感情が通常とは異なる気もします。
下記の図にあるように、日本での2017年度の食品ロスは612万トンと、もはや想像するのも難しい量ですが、正直、これだ!という解決策が思いつかないですよね。
ここまで考えてみて思うのは、フードロスを解決しなければ!という社会問題への強い意識が必要だということです。しかし、そんなオーガニックな気持ちに期待していては一生解決しません。
政府からの金銭的支援によるモチベーション(初期投資への補助金)とか、法的な罰則による義務感(生ゴミの全国有料化等)、等を醸成する必要も出てくるでしょう。
良いことではないと思っていても、
フードロス問題解決のための投資>>>フードロスの廃棄コスト
という構図が成り立てば、積極的に現状を変えようとする人は増えないでしょう。これは、飲食の提供がある宿泊施設に限らず、外食でも家庭でも同じことです。
国ももちろん対策を取ろうと、「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称:食品ロス削減推進法)が2019年10月1日に施行されています。それに、2001年に施行され2007年に改正された「食品リサイクル法」もあります。
これにより、食品製造と小売間の3分の1ルールが見直されたり、賞味期限が年月日表示から年月表示に変更されたり、と前向きな動きもありますが、宿泊施設や外食産業への影響はどこまであったのでしょうか。
これからだとは思いますが、食べきれない食事を目の前に、食事が楽しかったというよりは残してしまって申し訳ない(でももう食べられない)という気持ちを強く感じ、結果を早く求めがちになってしまいますね。
私に今できることは、家庭からのフードロスを減らすことなので食品を買いすぎない、ご飯を作りすぎない、外でははじめから少ない量を注文する、等でしょうが、どうにも貢献できている気がしません。しかし、引き続きこの問題を真剣に考えていきたいと思っています。。(口だけのやつみたいになっててごめんなさい!)
最後に、解決策②では、選択権もなしに少ない量を提供されてそれしか食べ切れない方々から、同じ料金を払っているのに、平等じゃない!という意見が出てくるかもしれないと思いました。
しかし、それは、足りない人は追加料金無しでおかわりできるという「権利」が皆に与えられているので、平等でしょう。
ラーメン屋さんで替え玉無料を利用している人がいたら、平等じゃない!と思いますか?私は思いません。やりたい人は皆平等にやれるんですもん。私はそれと同じだと思うのです。
箱根の話ではなく、もはや旅の話でもないのですが、外食だけでなく宿泊施設でも同様のフードロス問題が生じているということを強く感じた、という記事でした。
ではまたーーー!